住宅 ローン 遅延

最終更新日:2017年7月5日

すでに住宅ローンの支払いを遅延している方へ

すでに住宅ローンの支払いを遅延している方へ
もしあなたが既に住宅ローンの支払いを遅延してしまっているのであれば、以下のような考えを一度は持ったことはありませんか?

・このまま支払いを遅延し続けるとどうなるの?
・支払いの遅延が続くと、強制的に家を売却されるって本当?
・なんとかして遅延が続いている今の状況を改善したい…

住宅ローンの支払いを遅延している人であれば、上記のような不安や疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。

 

そこで今回の記事では、住宅ローンの支払いを遅延している人ならば絶対に知っておくべき必須情報を紹介していきます。

 

この記事を読むことによって、支払いの遅延を続けると最終的にどうなってしまうのかわかりますよ!

 

記事を最後まで読んだ頃には、最悪の事態を回避するための具体的な方法も理解できているはずです。

 

このまま住宅ローンの支払いを遅延するとどうなる?

このまま住宅ローンの支払いを遅延するとどうなる?
もしあなたがこのまま住宅ローンの支払いを遅延して続けてしまうなら、主に二つの被害を受けることになるでしょう。

 

一つは「ローンやクレジットカードを新たに利用することができなくなること」、もう一つは「家を没収されて、強制的に売却されること」です。

 

特に二つめの被害である「没収と強制退去」は生活そのものを激変する効果があるので、実際に起こる前にきちんと対策することをお勧めします。

 

没収と強制的な売却は「競売」と呼ばれる制度のことで、返済が遅れて資金が回収できない銀行のために裁判所が行います。

 

裁判所の強制力をもって家を没収し、第三者に自宅を売って資金回収を図る制度です。

 

競売で手に入ったお金は1円も元の所有者に行かないのが特徴で、すべての銀行の返済に回されます。

 

また競売をすることによって、借金がチャラになるわけでもないのも非常に重要なポイントです。

 

競売による売却額が住宅ローン残債より高くなった場合、残債から競売落札価格を差し引いた金額がそのまま負債として残っています。

 

つまり、競売はマイホームが奪われるうえに借金も残ってしまうという悲惨な制度なのです。

 

支払い遅延の先に待つ「競売」だけは、なんとしても避けなければならないとキモに銘じておきましょう。

 

「競売」になった人の末路

長年、不動産業に従事してきた筆者は、競売にあってしまった人を実際に見てきました。競売になってしまった人が、どんな末路をたどったのかもう少し深ぼってみましょう。

 

もし自宅が競売にかけられた場合、銀行や裁判所から引っ越し費用の工面などは一切ありません。強制退去・強制退去された後は、一方的に突き放されます。

 

筆者が実際に見た人は、次の引っ越し先が見つからずに、ホテルを転々としていました。

 

また競売終了後に残ってしまった借金は、分割払いではダメです。一貫して「一括払い」を強いられます。

 

もし指定された期間までに一括支払いできないと、裁判所の強制力を使ってあなたの給与を押収したり、物品の差し押さえをしたりと、法的な措置が実行されるでしょう。

 

強制的な押収や差し押さえはあくまでも法律に基づいた「正当な行為」なので、抗ったところで絶対に止めることはできません

 

支払い遅延から競売になるまでの経緯

支払い遅延から競売になるまでの経緯
ここまでは住宅ローン支払いを遅延し続けるとどうなるのかご紹介しました。支払い遅延における最後の段階である「競売」は、絶対に回避すべき状況であることを理解できたはずです。

 

次に伝えるのは「支払い遅延から競売になるまでの経緯」について。

 

最初の支払い遅延からどのような経緯を経て「競売」になるのか知れば、最悪の事態を未然に防ぐことができるでしょう。

 

この章では、支払い遅延から1ヶ月後・2ヵ月後・3ヶ月後・4ヶ月後とそれぞれの段階でどんな兆候が見られるのか詳しく紹介しています。

 

住宅ローン支払いの遅延から1ヶ月後

支払いの遅延がまだ1か月ほどであれば、銀行から支払い催促を受ける程度ですむでしょう。自宅への手紙や自分の携帯電話への電話などの手段を講じて、銀行からの催促があるはずです。

 

この時点で、遅延した分を返済することができれば、銀行からの催促はすぐに止まります。

 

ただし、仮にキチンと返済しても支払い遅延1か月の時点で、信用情報には傷が入っているはず。

 

携帯電話の割賦支払い程度の金額なら大丈夫ですが、10万円以上のローンはもちろん、クレジットカードを作ることも難しくなっているかもしれません。

 

住宅ローン支払いの遅延から2ヶ月後

住宅ローン支払いを2ヶ月遅延している場合、住宅ローンを利用した銀行から「代位弁済手続開始の通知」が送られてくるでしょう。

 

通知書の内容は一読ではなかなか理解できない難解な言葉で書かれていますが、簡単に言うと「これ以上滞納を続けると残債を一括返済させる」「一括返済できないなら、競売になる」という2点を告知しています。

 

この時点ではまだ競売は全然確定していません。なるべくならこのタイミングまでには遅延を解消しておきたいものです。

 

住宅ローン支払いの遅延から3ヶ月後

住宅ローン支払い遅延が3ヶ月経つと、すでに「競売」決定寸前といっても過言ではありません。銀行に変わって専門の回収機関が「代位弁済手続き」という通知書を送付してくるはずです。

 

通知書の内容はこれまた複雑で難解ですが、簡単に言えば「早く一括返済しないと、近日中に競売にする」と書かれています。

 

支払い遅延が3か月にもなると、取り立ての電話やメールの量が非常に多くなり、ほぼ毎日催促されることでしょう。

 

仕事中や休日など、普通なら絶対にかかってこないだろう日時にも電話がかかってきます。銀行によっては、家まで直接取り立てに来ることも。

 

住宅ローン支払いの遅延から4ヶ月後

住宅ローンの支払い遅延が4か月にもなると、裁判所から「担保不動産競売開始決定通知書」が送られてくるでしょう。

 

決定通知書も例のごとく難解な内容ですが、簡単に言えば、「競売が決定したこと」を知らせる内容が記されています。

 

裁判所から決定通知書が届いてしまうと、競売が開始するのを止めるのはほぼ不可能。このタイミングで競売開始を止めることができるのは、債権者(=銀行)だけです。

 

しかし再三取り立てをしても回収できない人に対して競売をやめてあげるほど、この時点の銀行は優しくありません。容赦なく競売開始を進めることでしょう。

 

競売が始まると、裁判所の執行官や落札者(競売で一番高額金額を入札した人)が来て、有無を言わさず追い出されます。もし強制退去に応じなければ「不法滞在者」として警察を呼ばれることになるでしょう。

 

競売を回避したいなら「任意売却」しかない

競売を回避したいなら「任意売却」しかない
前章では住宅ローンの支払い遅延から「競売」になる経緯について紹介しました。住宅ローンの支払い遅延1か月目から、どのようにして競売に至るのか理解いただいたことでしょう。

 

次に紹介するのは、「競売」を回避する方法について。

 

競売が人生を狂わす悲惨な制度なのは、前述した通りです。すでに支払いを遅延しているのであれば、何としても競売を回避しなければなりません。

 

競売を避けるには、2カ月以上遅延しないことが一番。しかし家計状況によっては、どうしても数カ月ほど遅延してしまうこともあるでしょう。

 

今後も支払いの遅延が続いてしまうのであれば、「任意売却」をするしか方法はありません。

 

任意売却とは支払い遅延をすでに二ヶ月以上してしまっている状況で、今後の継続的な返済が無理だと金融機関側が判断した場合に行える特殊な売却方法です。

 

特殊と言っても通常の不動産取引と同様に自宅を売却することができます。普通の売却と違う点といえば、金融機関側の許可がないと実行不可能であることでしょう。

 

しかし任意売却が仮に許可されたのであれば、その効果はバツグン。仮に残債が残るような金額で売却したとしても一括払いを求められることはありません

 

残債をなかったことにすることはできませんが、毎月分割払いで対応できるようになります。

 

任意売却が間に合うタイミング

任意売却が間に合うタイミング
ここまでは「競売」を回避する最後の手段である「任意売却」について解説しました。このまま支払いの遅延が続いてしまいそうな人は、任意売却をするしかないことを理解することができたと思います。

 

最後に紹介するのは、任意売却が認められるタイミングについて。実は競売直前まで追い込まれている人も、任意売却をすることが可能です。

 

競売の手続きが開始されると、裁判所は希望者に対して入札開始を知らせます。入札終了日までの期日までは待たされることになるのですが、なんと入札終了前日まで任意売却が可能なのです。

 

つまり、入札期限前日までに任意売却を完了すれば、競売は無効になり、強制退去させられることもありません。

 

むやみに追い出されたり、借金の一括払いを要求されたりしたくないなら、たとえ裁判所が「競売開始決定」と通報してきたとしても、諦めずに任意売却するべきでしょう。

 

任意売却は銀行の許可が必要であるため、まずは銀行に相談に行くのが先決です。

 

任意売却して返済の義務を全うする意思があることを強くアピールすれば、任意売却を許可してくれるでしょう。

 

まとめ

以上、すでに住宅ローンの支払いを遅延している人に向けて、絶対に知っておくべき必要知識を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

 

住宅ローンの支払いを遅延し続けた先にある「競売」の基礎知識はもちろんのこと、競売されるまでの流れや、競売を回避するための具体的な方法についても理解いただけたと思います。

 

もしすでに住宅ローンの返済が遅延しているのであれば、今回紹介した知識をぜひ参考にしてみてください。

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