コンパクトシティとは

更新日:2018年9月8日

コンパクトシティのすべてがわかる

コンパクトシティのすべてがわかる
「最近ニュースやなどでよく見かける”コンパクトシティ”って何?」「私には関係のあることなの?」

 

上記のような疑問を持っていませんか?

 

コンパクトシティとは、お店・役所・病院・銀行・公共交通機関といった、生活に必要な施設をぎゅっと集めた街づくりをすることです。

 

いろんなところにバラバラに生活するのではなく、一箇所に集まって住んでもらい、無駄に施設などを建設する労力を省く狙いがあります。

 

つまりはコンパクトシティが推し進められた場合、あなたは今住んでいる場所から引っ越しをしなくてはならない事態も考えられるのです。

 

もしこの事実について知らなければ、コンパクトシティが実際に推し進められた時「そんなこと知らなかった」と寝耳に水のまま、引っ越しすることになるでしょう。

 

しかし、ご安心ください。今回の記事ではコンパクトシティとは何なのかという基礎的な知識はもちろんのこと、実際にコンパクトシティが推し進められている事例や問題点を解説しています。

 

あなたがコンパクトシティについて知らなければならないことを全て、わかりやすく簡潔に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください

 

コンパクトシティとは?意義や事例を解説

コンパクトシティとは?意義や事例を解説
コンパクトシティとは、お店・役所・病院・銀行・公共交通機関といった、生活に必要な施設をぎゅっと集めて、さらに住みやすい街づくりをすることです。

 

基本的には公共交通機関と徒歩を利用することを前提としており、自動車なしでも生活できるスタイルを目指しているのが特徴。

 

早い話が、いろんなところにバラバラに生活するのではなく中心部にぎゅっと住んでもらい、無駄に施設を建設しなければならない労力を省く狙いがあります。

 

コンパクトシティが生まれた理由とは

突然ですが「ドーナツ化現象」という言葉をご存知ですか?

 

バブル期は賃料や土地価格は高すぎて都市部に住むことができなかったので、都市部周辺にベッドタウンとして住む人が増えました。

 

しかしバブル期から時が経った後、賃料や不動産価格が下がったにもかかわらず、誰もベッドタウンから中心部へ帰ってはきません。

 

そして中心部以外の周りだけがベッドタウンとして栄えてしまうわけです。中心部はもぬけの殻で、あたかも空洞のようになってしまったことがドーナツ化現象と言われる所以です。

 

コンパクトシティはこの「ドーナツ化現象」を解消させるためにあるといえます。

 

つまりはドーナツの中心になって空洞になってしまった部分にたくさん人を呼び寄せて、ぎゅっと効率的に管理してしまうという狙いなのです。

 

今のままでは都市部もベッドタウンも整備しなくてはならない、という行政的に見て非効率的な状態ですからね。

 

なお、ベッドタウンについてさらに知りたい人は、日本を代表するベッドタウンである埼玉の事情を解説した「埼玉の不動産売却/最新相場動向から3つのオススメ業者まで完全ガイド」をチェックしてみてください。

 

なぜ今コンパクトシティなのか

コンパクトシティの考えそのものは、遠の昔からありました。しかし昨今、急激に注目されています。

 

なぜ今コンパクトシティが求められているのでしょうか。

 

最大の理由は「人口減少や高齢化に伴う経済的合理性の欠如を回復させるため」でしょう。

 

難しい言葉をつらつらと並べてしまいましたが、早い話が「人が減ったのにかかわらず、いろんなところに住める場所があるため、これでは無駄がかかりすぎる」と言うことなのです。

 

人口が減少してしまい、高齢化してしまった事はもう仕方がありません。

 

それはそれで受け入れて、空洞化してしまった都市部にぎゅっとまとめて住んでもらい、さらに充実した行政や各種施設を整備する方が経済がもっとうまく回る、というわけなのです。

 

コンパクトシティとは「切り分け」である

人が少ないにもかかわらず、行政の管理範囲も広がると、道路・上下水道の整備・管理するコストは増大します。

 

人口減少で税収は落ち込むのに整備管理コストだけ増えていったら、行政は成り立ちません。

 

だからこそ、無駄に生活圏を拡大するねではなく、「人が住むべきところ」と「住まなくても良い場所」とはっきりと切り分けて生活していきましょうと考えられているわけですね。

 

コンパクトシティの事例

既にコンパクトシティに取り組んでいる都市があります。代表的なのは青森市ですね。

 

青森市は典型的なドーナツ化現象を見せた都市で、都市部の活気を取り戻すべくコンパクトシティ化が進められました。

 

青森駅周辺以外の都市化をなるべく抑制し、多額の資金を投じ、駅周辺の各種施設を建築します。

 

図書館や病院、テナントがバッチリと揃って、多くの人が足を運ぶようになり、青森市中心部は各地から人が集まり、活気を取り戻しました

 

コンパクトシティの失敗事例

コンパクトシティ化に挑戦している市町村は多いですが、全ての市町村が成功しているわけではありません。

 

実際に福岡にある北九州市は、コンパクトシティ化に失敗したと言っても過言ではありません。

 

北九州市は都市部の駅のすぐ近くに大型複合施設やマンションを作り、その近辺に人が集まるように画策しました。

 

しかし、肝心の大型複合施設が全く人気にならず、そのまま巨大な空きテナントになってしまうという大失態

 

大型複合施設がコケてしまったしわ寄せは未だに回復できておらず、駅近くにあった老舗の百貨店まで撤退してしまう事態になっています。

 

コンパクトシティ3つのメリット

コンパクトシティ3つのメリット
ここまでコンパクトシティとは何なのかという概要や意義・事例について解説してきましたが、なんだか行政側の都合が強く反映されていると思いますよね。

 

確かにコンパクトシティは行政側が「もっとお金をかけずに効率的に管理したい」という思惑が強いです。

 

しかし実はコンパクトシティが進んでいくことによって、私たちが得ることができるメリットもあります。具体的には以下の通り。

コンパクトシティにする3つのメリット

  1. 利便性の向上
  2. 行政サービスの充実
  3. 通勤時間が減る

ではそれぞれのメリットについて、簡潔に解説していきましょう。

 

メリット1.利便性の向上

コンパクトシティになれば、生活に必要な施設がぎゅっと集まってくれるので、利便性が高まります。

 

基本的にはマイカーを使わなくて済むようにするのがコンセプトなので、子供からお年寄りまで利便性性が高まるようになるでしょう。

 

メリット2.行政サービスの充実

行政が効率化されると、無駄がなくなるので各種行政サービスが充実してくれます。

 

身近なところでは区役所が整備され、窓口が混雑しなくて済んだり、バリアフリー施設が増えたりと、住みやすい街づくりのための行政サービスが高まってくれることでしょう。

 

メリット3.通勤時間が減る

通勤時間を増大させてしまうのは、郊外であるベッドタウンから、会社がある都市部まで移動しなくてはならないからです。

 

しかしコンパクトシティは会社がある都市部に人をまとめて住んでもらう考えのため、通勤時間が一気に短くなることが予想されます。

 

通勤時間が短くなれば、自由な時間が増えるので趣味や家族の時間を増やすことができるでしょう。

 

コンパクトシティの3つの問題点

コンパクトシティの3つの問題点
ここまではコンパクトシティのメリットについて紹介してきましたが、実はデメリットともいうべき「ある問題点」をはらんでいます。具体的には以下の通り。

コンパクトシティ3つの問題点

  1. 移住を強いられる
  2. 人口密度が上がり過ぎる
  3. 不動産価格がアンバランスになる

それではそれぞれの問題点について、解説していきましょう。

 

問題点1.移住を強いられる

コンパクトシティでは居住すべき場所を明確にしてしまいます。つまり、居住地域を制限し、移住を強いているわけです。

 

人にはそれぞれの生活があり、愛着のある土地もあるでしょう。「コンパクトシティ化」という、自分とはあまり関係のない理由で移住するのはさすがに抵抗がありますよね。

 

問題点2.人口密度が上がり過ぎる

コンパクトシティは人口密度をあげて効率化を図る方法なので、人が多すぎて日々の生活に弊害をもたらす可能性が出てきます。

 

近隣トラブル、治安の悪化、公共交通機関の密集など、ノンビリ暮らしたい人にとって我慢できない事態が待ち受けています

 

また医療関係者や福祉施設が、足りなくなってしまうという事態も考えられるでしょう。

 

問題点3.不動産価格がアンバランスになる

人が多い地域ほど、不動産価格は上がる仕組みのため、コンパクトシティ化で居住地域から外れた地域の不動産価値は激減するでしょう。

 

すぐに土地を持っている人ほど価値が激減してしまうダメージが大きいため、アンバランスになってしまった不動産価格をなんとかするための国策が必要になってきます。

 

【総評】コンパクトシティは動向を静観すべし

【総評】コンパクトシティは動向を静観すべし
ここまでコンパクトシティについて様々な知識を解説してきましたが、私たちがすべき事ははっきり言って動向を静観するしかありません

 

コンパクトシティを進めていくのは、主に各自治体なので、私たちはその方向性に従うほかない、というわけ。

 

ただコンパクトシティを進めていく行政も、上記で解説した問題点などを十二分に熟知しています。

 

だからこそ、強制的に話を進めたりする事は一切ないでしょう。住民を納得させた上で、うまいように収めてくれるはずです。

 

先述した北九州市のように、すでに失敗事例も多く報告されていますから、今後行われるコンパクトシティ化は過去の失敗を生かした、さらに精度の高いものになるでしょう。

 

なお、「地域名 コンパクトシティ」で検索をすると、あなたの住んでいる地域がどのようなコンパクトシティ化計画を進めているのか調べることができますよ。ぜひ試してみてください。

 

まとめ

今回は「コンパクトシティとは何なのか」という点にフォーカスして解説してきました。

 

コンパクトシティとは、お店・役所・病院・銀行・公共交通機関といった、生活に必要な施設をぎゅっと集めた街づくりをすることだと理解していただけたことでしょう。

 

もしコンパクトシティについて興味があるのであれば、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

 

以上「【3分でわかる】コンパクトシティとは?必要知識を簡単かつシンプルに解説」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。